特に気を付けたいこの冬に!
免疫力アップ・レシピ
冬の感染症対策は、大腸から
冬はさまざまな感染症が流行しやすい時期ですが、この冬は特に気を付けたいところです。私たちの体にはウイルスなどを防御する力が備わっています。それが「免疫力」です。体内に侵入した細菌やウイルスを食べたり、攻撃して無力化させたりする役割がありますが、実は食生活を工夫することによって向上させることができるのです。
免疫機能に大きく関係しているのが腸です。外からの病原菌が入り込みやすい腸には、免疫細胞の7 割が存在しています。さらに腸に棲む腸内細菌も免疫機能に大きく関係していることが最近の研究でわかってきました。そしてその約1000種類、40兆個も存在する腸内細菌のほとんどが「大腸」に棲んでいます。したがって、大腸の腸内環境が整っていると免疫機能も働きやすい状態になるのです。
免疫力アップには
ビフィズス菌が大腸で出す
「短鎖脂肪酸」がカギ
ビフィズス菌を増やして大腸から
免疫力をアップするレシピ
ここでビフィズス菌を手軽に摂れる、ビフィズス菌入りのヨーグルトとビフィズス菌を増やす食材を組み合わせたレシピをご紹介します。この冬はぜひビフィズス菌を増やすことを意識したレシピで免疫力アップをはかり、感染症予防に努めましょう。
根菜の
スパイシーヨーグルトソース
レシピのポイント
ビフィズス菌(ビフィズス菌入りヨーグルト)+ビフィズス菌を増やす食材(根菜・生姜)が同時に摂れるホットサラダです。カレー粉をヨーグルトに加えることで、香りと色を楽しめるソースに。生姜は、加熱することで身体を温める力がアップするのでみりんと一緒に加熱します。根菜は、食物繊維が多く、さらに体を温める食材です。
材 料(2人分)
- かぶ1個(120g)
- にんじん60g
- ごぼう60g
- れんこん90g
- ブロッコリー50g
- 〈 スパイシーヨーグルトソース 〉
- ・ビフィズス菌入りヨーグルト100g
- A
- ・生姜(みじん切り)10g
- ・ニンニク(みじん切り)2g
- ・みりん大さじ1
- B
- ・顆粒コンソメ小さじ1
- ・マヨネーズ20g
- ・カレー粉小さじ1
作り方
- かぶは葉の付け根を少し残し皮をむき、6等分のくし形に切る。にんじんは厚さ5mmの斜め切り、ごぼうは小さめの乱切りにする。れんこんは皮をむき6枚の輪切りにする。
- 耐熱皿に①を盛り、ラップをかけ600wのレンジで6分加熱する。
- ブロッコリーは小房に分け、ラップで軽く包み、600wのレンジで1分加熱する。
- 耐熱ボウルにAを入れ600wのレンジで40秒加熱したら、Bおよびビフィズス菌入りヨーグルトとよく混ぜる。
- ①と②を皿に盛り合わせ、④のソースを添える。
サーモンの
味噌ヨーグルトソース
レシピのポイント
ビフィズス菌(ビフィズス菌入りヨーグルト)+ビフィズス菌を増やす食材(なめこ)を合わせたソースに、魚の中でもビタミンD含有量がトップクラスのサーモンを合わせました。ソースには、同じ発酵食品の味噌も加えて塩分・旨味を活かします。加熱したなめこを加えると、とろみのあるソースになります。
材 料(2人分)
- サーモンの切り身2切れ
- 塩、こしょう各少々
- 小麦粉適量
- オリーブ油大さじ1
- 〈 付け合わせ 〉
- ・ベビーリーフ適量
- ・ミニトマト4個
- 〈 味噌ヨーグルトソース 〉
- ・ビフィズス菌入りヨーグルト100g
- A
- ・薄口しょうゆ小さじ2/5
- ・水小さじ1
- B
- ・味噌(信州味噌)小さじ1
- ・塩、こしょう各少々
- ・なめこ15g
- ・パセリ(みじん切り)少々
作り方
- サーモンの両面に塩、こしょうを振り10分おき、小麦粉を全体にまぶす。
- フライパンにオリーブ油を中火で熱し、①のサーモンを両面こんがり焼く。
- 耐熱容器になめこと、Aを入れ600wのレンジで40秒加熱する。
- ボウルにビフィズス菌入りヨーグルト、B、③の煮汁を入れよく混ぜる。
- 皿に②のサーモンを盛り④のソースをかけ、③のなめことパセリを散らす。 ベビーリーフとミニトマトを添える。
監修:
石原新菜(イシハラクリニック 副院長)
プロフィール: 1980年長崎県生まれ。小学校は2年生までスイスで過ごし、その後、高校卒業まで静岡県伊東市で育つ。 2000年4月帝京大学医学部に入学。2006年3月卒業、同大学病院で2年間の研修医を経て、現在父、石原結實のクリニックで主に漢方医学、自然療法、食事療法により、種々の病気の治療にあたっている。クリニックでの診察の他、わかりやすい医学解説と、親しみやすい人柄で、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。日本内科学会会員。日本東洋医学会会員。日本温泉気候物理医学会会員。二児の母。
レシピ開発・監修:若宮寿子(栄養士)
山脇学園女子短期大学食物科卒業。栄養士、日本栄養士会認定食物アレルギー栄養士、米国(NSF)HACCP コーディネーター、日本フードコーディネーター協会委員。雑誌「赤すぐ」「妊すぐ」にて6年間妊婦食、離乳食を連載。大手企業にて社員への栄養指導、さらには給食の栄養管理を行い、栄養改善における功績が評価され、東京都知事賞を受賞。95年より若宮ヘルシークッキングスタジオを主宰し、ヘルシー料理教室を通じ食生活の大切さを伝えている。
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