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大腸に迫るリスク

大腸のはたらき

大腸のはたらき

松井 輝明

人間の「腸」は、食道や胃とつながっている消化器の1つで、下の図のように小腸と大腸があります。みなさんは、小腸と大腸の違いをどれくらい知っていますか?小腸は「十二指腸」「空腸」「回腸」から成り、長さは約6~7m。表面積はテニスコートで例えると約1面分にもなります。

大腸劣化から全身の不調へ

大腸劣化から全身の不調へ

森田 英利

私たちの腸内には、数百種、数百兆個もの細菌がすんでいて、その総重量は約1~2kgにもなると言われています。そしてこれら細菌は、腸の中で種類ごとにまとまって定着しており、その様子がまるでお花畑(フローラ)のようであることから「腸内フローラ」とも呼ばれます。

日本人の大腸劣化を加速させる、意外な要因

日本人の大腸劣化を加速させる、意外な要因

松井 輝明

テレビで特集された身体に良い食材が流行ったり、フィットネスクラブが大盛況だったりと、人生100年時代を迎えますます健康ブームに沸く日本。それなのに日本人の大腸が今、劣化の危機だと言われるのはなぜでしょう。その理由は決して1つではありません。

鍵となる「短鎖脂肪酸」

鍵となる「短鎖脂肪酸」

松井 輝明

大腸劣化を防ぎたい。その解決の鍵を握る物質として、研究者の間で「短鎖脂肪酸」に注目が集まっています。なぜかというと、腸内細菌の役割の中で最も重要なのは「短鎖脂肪酸を作り出すこと」と言っても過言ではないからです。

日本人の大腸で活躍するビフィズス菌

日本人の大腸で活躍するビフィズス菌

森田 英利

大腸内で作られる成分「短鎖脂肪酸」を多く産生し、大腸劣化を予防するために、意識して摂りたいのが「ビフィズス菌」です。「乳酸菌入りの乳製品を毎日、食べているから大丈夫」と思っていませんか?ともに善玉菌としてよく知られているビフィズス菌と乳酸菌、この2つは似ているように思われがちですが特性は大きく異なります。

糖質制限ダイエットは逆効果!?

糖質制限ダイエットは逆効果!?

森田 英利

大腸劣化の原因の1つとして考えられているのが、近年のダイエットブームにおける過度な糖質制限です。糖質制限ダイエット中は炭水化物の摂取を控えたくなりますが、ご飯などの炭水化物には糖質だけでなく、大腸を良い状態に保つのに欠かせない食物繊維も含まれていることを忘れてはいけません。

冬便秘は、自律神経の乱れのサイン 自律神経の乱れには大腸からケアを

冬便秘は、自律神経の乱れのサイン
自律神経の乱れには大腸からケアを

寒さが気になり始める秋から冬にかけて、便秘になる人が増える傾向にあります。特に冬は、寒さで体が“冷える”ことに加えて、外出する機会が減って“運動不足”になりがちです。